社団法人産業応用工学会 ICIAE2015ベストプレゼンテーション賞受賞|電子情報工学科 研究活動報告

社団法人産業応用工学会 ICIAE2015ベストプレゼンテーション賞受賞

-電子情報工学科 研究活動報告

3月28日(日)から北九州国際会議場で開かれた一般社団法人 産業応用工学会主催の国際会議ICIAE2015において電子情報工学専攻の修士課程1年の安部寛二さんがベストプレゼンテーション賞を受賞されました。

 

 

産業応用工学会は、製品化を視野に入れた応用研究からプロトタイプの制作、製品開発までを領域とし、その領域における研究、開発を推進している学会です。
産業応用工学会ICIAE2015国際会議では口頭発表、ポスターセッション、ビデオプレゼンテーションなど参加した国内外の研究者が英語で発表を行いました。

安部寛二さんの発表論文は、電子情報工学科江口教授との共同研究のテーマである「A single-input-output step-up/step- down DC-DC converter designed by switched capacitor techniques」。
すなわち、単入力で複数の出力電圧を供給できるDCDCコンバータ(変圧器)の研究です。
これは従来、磁性部品を使って単入力・単出力の電圧を供給していた電源回路を、磁性部品を使わずにコンデンサとトランジスタスイッチのみで単入力・複数出力を供給可能にしたという画期的な研究です。 
スイッチト・キャパシタ・テクニックと呼ぶそうですが、これによりひとつの電源回路で複数のICに同時に電圧を供給することができ、しかも電源回路の小型化が図れ、電力効率の損失も減らすことができるそうです。
いわゆる省エネ。
さらに、この研究は数式モデルにより手間のかかるシミュレーションや実験が必要なくなるということで、今後はモバイルやウエアラブル端末などの小さな機器の性能アップや省エネに特に役に立つとのことでした。

安部寛二さん受賞の言葉
この度はような素晴らしい賞を 賜り、大変光栄に存じます。
モバイル端末の急速な普及と発展から、電源回路の小型化は多く望まれており、このような革新的な技術の開発に携われたことを嬉しく思います。
今回の「Best Presentation Award」は、共同受賞者である江口啓教授のお力があってこその受賞であります。深く感謝申し上げます。

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