電子情報工学科が取り組んでいる産学連携について/「特色ある研究」「共同研究実績」「設備紹介」

産学連携について

産学連携について

特色ある研究

最新の電子情報計測技術を生かした津波計測と予測システムの開発

研究者:盧存偉教授、近木祐一郎准教授、松木裕二准教授、田村瞳助教、森山聡之教授(社会環境学科)

本研究は文部科学省 私立大学戦略的研究基盤形成 支援事業の支援を受けて、戦略的研究拠点を形成するため2013年から始まった研究プロジェクトである。
本研究では、陸上に設置される画像センサーとマイクロ波レーダーを用い、沖合数キロないし数十キロ先の波浪の高さ、形状及び速さをリアルタイムで計測し、画像とマイクロ波情報の4次元総合解析により、津波の高さや到達時間を到達前に予測するシステムを開発する。
電子情報工学科では、十数年間に亘って3次元画像計測やマイクロ波画像計測を重点的に行っており、非静止物体や1,200℃を超える超高温物体形状の実時間画像計測や、合成開口レーダーによる地表面の高分解マイクロ波画像計測を実現した。
これらの先端計測技術の津波計測への実用化により、本学の「情報・環境・モノづくり領域で教育研究力を発揮し、広く社会に貢献する」という経営目標と、 「情報・環境・モノづくりを中心とする領域で特色ある研究を展開し、学園のステイタスアップを図る」という経営戦略を実現する。
さらに、提案技術を地域企 業へ移転することにより、情報計測分野における企業の国際競争力が高まることも期待される。
詳細は先端計測技術研究センターのHPをご参照ください。http://www.amt.fit.ac.jp/

津波計測のイメージ

3Dカメラ ― 実用形全自動三次元画像計測システム

研究者:盧存偉教授

3Dカメラは盧先生が発明した最適パターン光投影計測技術、非静止物体物体パターン光投影計測技術等の特許技術を用いて開発された実用形全自動三次元画像計測システムであり、写真撮影と画像解析により計測対象物体の表面立体形状を全自動で取得することができる。
本3D計測システムは非接触で計測対象物体の形状、寸法、空間位置及び指定した計測点間の距離、面積、体積、平坦度などを高精度、高速度で計測することができる。
また、計測結果と設計値と比較し、良品・不良品を自動判別することができる。
また、三次元画像計測技術に超高温物体三次元画像計測技術を加え、1200℃に上る超高温鍛造物のリアルタイム三次元画像計測をいち早く実現した。
これらの技術は日本、アメリカ、中国等国の特許を沢山取得している。

三次元画像計測システムのイメージ

自動車事故防止のための運転支援に関する研究

研究者:松木裕二准教授

自動車は便利な乗り物であるが、交通事故により、全世界で年間120万人以上の尊い命が失われている。私達は「どうすれば交通事故を防ぐことができるのか」について、様々なアプローチを用いて研究を行っている。
研究テーマの一つは、運転者の居眠りや注意力低下を未然に防ぐ運転支援システムの開発である。
車内に設置されたカメラの画像をコンピュータが解析し、居眠り等の状態を自動的に判定・警告することができ、交通事故防止に大いに貢献することができる。

ドライビングシミュレータを用いた実験

マイクロ波による非破損イメージング計測器の研究

研究者:近木祐一郎准教授

この研究では、家屋の倒壊・浸水・土砂災害と言った自然災害による被害状況を高精細画像化(イメージング)できる計測器の研究開発を行っている。
シミュレータを用いたマイクロ波開度の設計開発、信号処理やイメージングのためのプログラム開発を行っている。これらを組み込んだ計測器の綜合的な性能評価から、より良い高精細にイメージングできる技術要素の研究を進めている。

レーダ計測実験のイメージ

共同研究実績

福岡工業大学電子情報工学科では、社会に役立てる為の技術開発を目的として様々な研究テーマに沿って、各企業や団体との共同研究を行っております。
下記にこれまでの共同研究の成果を掲載させていただきます。
研究の詳細をご覧になりたい方は【詳細】ボタンをクリックしてご覧ください。

共同研究一覧

担当教員共同研究企業名または団体名研究テーマ名
盧 存偉日本鋳鍛鋼株式会社大型高温鍛造物の形状計測詳細を見る
盧 存偉マツノデザイン店舗建築株式会社建築物の3次元画像計測詳細を見る
盧 存偉NGP&永田プロダクツ自動車部品品質の画像検査システム詳細を見る
盧 存偉株式会社ウィツアルファカヅラ生産システムにおける三次元画像計測技術の応用詳細を見る
田中 秀司電気化学工業株式会社シリコンへのホウ素固体拡散源(窒化ホウ素BNウエハ)
松木 裕二UDトラックス株式会社安全運転促進システムの開発

クリーンルーム

A棟8階に位置するクリーンルームは、夏のオープンキャンパスでも大人気の研究設備の一つです。
ここでは、学生が自らの手で集積回路を作り、性能を調べる学習を体験できます。
クリーンルームで学ぶ半導体制作実習は、エンジニアとして活躍する時に大いに役立ちます。

CAE教室のイメージ

CAE教室

CAE教室には、高性能のPCが66台設置されており、電子情報工学科の実験や実習で活用されています。
特に、ロボット工学入門や電子情報実験では、PC上で作成したプログラムを使って、ロボットやマイコンを制御する方法を体験的に学ぶことができます。
これによって、近代エレクトロニクスに欠かすことのできない電子情報技術を、自然に身に付けることができるようになります。

CAE教室のイメージ

ドライビングシミュレータ

電子情報工学科の松木研究室に設置されているドライビングシミュレータは、オリジナルのプログラムで開発されており、運転環境を自由に設定することが可能という特徴を持っています。
このドライビングシミュレータを用いることで、実際の車では実験が困難な居眠り運転や脇見運転の危険性を安全に調べることができます。

ドライビングシミュレータを用いた実験

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